暇人日記

毎日が暇です。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

コリン・デクスター著「使者たちの礼拝」

非常に質の高い作品。完成されたミステリーとでも言うべきかな。設定、ストーリー、謎解き、人物など、どれもすばらしい。複雑すぎず単純すぎず。時間があるときに良質のミステリーを読みたいと思う人にはお勧め。 死者たちの礼拝 (ハヤカワ・ミステリ文庫)…

山本博文著「お殿様たちの出世」

江戸幕府の老中たちの出世物語。時代を追って誰がどういった背景ででてきたかが概説してある。江戸時代には100人超える老中が生まれたわけだが、権力者の地位なので当然ながら権力抗争が発生する。個別にみれば歴史ドラマの題材になりそうな話がいろいろとあ…

伊坂孝太郎著「オーデュボンの祈り」

このあいだ読んだラッシュライフに続いて伊坂作品を読む。これも構成がおもしろい。読者を引きつけるためにはこういう荒唐無稽な設定は効果的だ。不思議な感じがして、これからどうなるのかとどんどん引き込まれる。 「この島に欠けているものは?」という問…

江村洋著「ハプスブルク家」

大変読みやすい。難しい説明はなく歴史小説のように気楽に読める。ハプスブルク家の隆盛からヨーロッパの歴史を知ることができる。 常に外的の侵入に備えなければならないヨーロッパで、国を維持するのがどれほど大変なものかがわかるね。ハプスブルク家 (講…

ジョン・ディクスン・カー著「火刑法廷」

いろんな評価があると思うが、自分としてはこういうミステリーは好きだ。こんなことをやってくれないと、最後は「なんだこんなものか」で終わってしまいがちになる。ゴリゴリの謎解き重視でいくのもいいが、やはり緩急のあるストーリーは必要だと思う。火刑…

飯島勲著「小泉官邸秘録」

小泉政権の秘書官による回顧録。貴重な資料だと思う。 小泉官邸秘録作者: 飯島勲出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 91回この商品を含むブログ (49件) を見る

ボルサリーノ2

1作目よりも面白いと思う。コメディタッチの部分がなくなり、重苦しい雰囲気のフランスギャング映画らしくなった。アラン・ドロンも格好いい。ボルサリーノ2 [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2001/02/23メディア: DVD クリック: 5回この商品を含…

京義線

映像がとてもきれいだ。チョン・ジヒョンのイル・マーレを思い出してしまった。話としてはそれほど起伏があるわけではない。ふたりの主人公の内面を表現する演技が見所。 南北をつなぐ京義線が舞台なので、北と南の関係を象徴した設定にしてあるのかと思う。…

山室信一著「日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界」

歴史を振り返れば時代の転換点になる出来事はいくつもあると思う。明治以後の日本にとって、まさにこの日露戦争がひとつのキーポイントになったのではないか。曲がりなりにも得た勝利によって、日本の立場は大きく変わったと思う。ここでもう少し違った国策…

伊坂幸太郎著「ラッシュライフ」

人気の伊坂孝太郎作品をようやく読んでみた。構成がうまいと思う。もちろんこういう構成だとわざとらしさを感じないわけではないが、エンターテイメントとしては十分だと思う。ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮…

マクドナルドのシナモンメルツ

マックの新メニュー。少し甘すぎるがなかなかおいしい。あたたかいままだしてくれるので手間もかかっている。これからはハンバーグだけでなく、カフェのようなメニューを増やしていくのかな。

竹中正治著「ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層」

タイトルにひかれて購入。食文化だけでなく、いろんな分野の日米の比較論。それぞれ面白い視点から論じていて、なるほどと思わせる内容だ。筆者の専門である経済については、とくに詳しく書かれている。日本人がなぜ貯蓄ばかりで投資に熱心でないかの分析は…

小島英俊著「文豪たちの大陸横断鉄道」

満州というとどうしても戦争と関連づけてしまうが、列車旅行ができるくらい平和な時代もあった。とはいっても、庶民が手軽に満州鉄道に乗れるわけでなく、それなりにハイクラスの人たちが利用者の大部分をしめていたようだ。文豪たちの大陸横断鉄道 (新潮新…

渡辺将人著「見えないアメリカ」

日本にとって一番身近な国であるアメリカ。しかし最近のアメリカ大統領選挙の報道を見ていると、保守とかリベラルとか原理主義とか、ぼんやりとしか認識していない言葉をよく耳にする。単純に共和党と民主党という色分けをするにしても、個別の問題でどうい…

山田耕嗣氏追悼番組

先月、お亡くなりになった山田耕嗣氏の追悼番組をラジオNIKKEIで聴く。BCLの神様と言われるだけあり、たくさんの人から早すぎる死を惜しむ声がよせられた。

廣瀬陽子著「コーカサス国際関係の十字路」

コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A)作者: 廣瀬陽子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/07/17メディア: 新書購入: 5人 クリック: 82回この商品を含むブログ (25件) を見るhttp://d.hatena.ne.jp/lucky123/

ガストでモーニング

朝から近所のガストの来て朝食。ここの野菜ジュースはお気に入り。

最相葉月著「星新一」

星新一という人間に迫った力作。おとぎ話のようなSFを書き続けた星新一だけど、実生活は波風が多かった。製薬会社の御曹司として生まれ、自分の代で会社を人手に渡してしまったのだから。 星新一 一〇〇一話をつくった人作者: 最相葉月出版社/メーカー: 新…

スターバックスのコースター

スタバに行ったのでコースターを買った。ゴム製で200円。

レジナルド・ヒル著「完璧な絵画」

たっぷりとイギリスの雰囲気に浸れる作品。オシム監督の言葉のように持って回った文体は少し読みにくいが、そこがまた楽しみにもなる。平坦な文章で展開のみに集中するだけでは物足りない人には向いている。一行一行味わいながら時間を過ごすのには最適なミ…

ボルサリーノ

ジャン・ポール・ベルモントとアラン・ドロンが主演。マルセイユで繰り広げられるヤクザの痛快成功物語。キャスティングも舞台もストーリーも面白い映画に必要なものを備えている。だがそれほど面白くない。全然ダメというわけではないし、水準以上のレベル…

惑星ソラリス

とくに前半は退屈。後半は少し過激。見ていると長いと感じる映画。よく考えながら見れば、非常に重いテーマを扱っているので面白くなる。娯楽を求める人には向かないが、表現の手段としての映画としては見応えがある。SFのスタイルをとっているにせよ、こう…

ラジオマニア2008

BCL本の今年度版を購入。毎年発行されているようなので、ある程度は売れているようだ。肝心のBCLラジオは絶滅寸前だが、どこかリバイバル版でもつくってくれるところはないものかな。 ラジオマニア2008 (三才ムック VOL. 210)出版社/メーカー: 三才ブックス…

Google Chrome

PC

Google Chromeをインストールしてみた。動きが速い。機能はシンプルそのものだが、かえって使いやすい感じがする。しばらく使ってみようかと思う。