暇人日記

毎日が暇です。

白い恋人たち

1968年にフランスのグルノーブルで開かれた冬季オリンピックの記録映画。とはいっても、誰がメダルをとったとかいうものではなく、オリンピック開催中に競技の周辺で見ることのできたあたりまえの光景を撮り続けたもの。一歩引いたところから撮っているので、よりいっそう当時の雰囲気が伝わってくる。この大会で一番の話題になったであろうアルペン三冠王のキリーも、ヒーローでも有名人でもないひとり人間として自然に撮られている。
市川崑監督の「東京オリンピック」もこういう手法だったと思うが、ここまで徹底してはいなかったね。秀逸な記録映画だと思う。