暇人日記

毎日が暇です。

ニュルンベルク裁判

NHKBS放送のドキュメンタリー。制作はBBCで、ナチスの高官3人に焦点をあてた再現ドラマ。よくできている。この時期、日本では東京裁判のことはよく放送されるが、もう一方のニュルンベルグ裁判のことが番組になることはほとんどない。

どこの国でも政府高官のような地位にいるような人たちは、それなりの高貴な品格を感じさせるものだが、ナチスの幹部たちはちょっと印象が違う。

  • シュペーア
    • まわりがあまりにもすごい人物が多いので、この人が一番まともに見える。もともと建築家出身だし、いわゆる政治家といった経歴ではない。それでも苛烈な権力闘争の中、高官まで上りつめたのは、人事制度自体がふつうではなかったのではないか。
  • ゲーリング
    • どうみても悪役にしか見えないし、マンガチックなほどに滑稽だ。ただ、それでも実務面には通じていたようだし、そのカリスマ性は裁判でも衰えない。本当はこの人が一番まともなのかもしれない。
  • ヘス
    • ほとんどいっちゃている人。でも、特異な例ではないのかもしれない。多分、こういう狂信的な人がたくさんいるから、ナチスのような党が成り立っていたのだろう。