暇人日記

毎日が暇です。

西村吉正著「金融行政の敗因」

著者は大蔵省の元銀行局長。バブル崩壊後の金融行政の当事者。
官僚が書いた本を読むと、さすがに優秀な人たちだといつも思う。バブル崩壊後の破綻銀行の処理でも、世間からはいろいろと非難を浴びながらも、相当に込み入った案件を的確に処理している。こういう人たちが日本の優秀な官僚機構をかたちづくっているのだと思う。
でも、やはり思い切った政策はとりにくい。官僚という立場では仕方がないのだが、その辺りが官僚機構の限界になるんだろう。

金融行政の敗因 (文春新書)

金融行政の敗因 (文春新書)