暇人日記

毎日が暇です。

高田惠子著「グロテスクな教養」

教養とは一体何なのかといわれれば、本をたくさん読んでいるとか、いろんな漢字を知っているとか、単純にそんなことを思い浮かべてしまう。だが、ことはそれほど簡単ではないようだ。
家柄やお金、あるいは宗教など、はっきりと拠り所となるものがある人はいいが、教養というものに自分の存在価値を見いだす人が多いのがこの世の中。だからこそ教養論というと、いろんな説がでて複雑になるんだろう。そういった教養論を博覧会的に教えてくれるのが本書。教養人の悩みは深いな。

グロテスクな教養 (ちくま新書(539))

グロテスクな教養 (ちくま新書(539))