暇人日記

毎日が暇です。

中国の反日運動

段々とエスカレートしてきた反日デモ。だが、笑いながら参加している人もいるし、誰もが強硬派ともいえないようだ。南京大虐殺靖国など歴史問題が原因として表面にでているけど、根はもっと深いところにあるかもしれない。

日本をはじめとする外国資本の進出で大きな経済成長を続ける中国だが、見方によっては経済的侵略を受けていると感じても不思議ではない。外資だけが儲かっているわけでなく、中国も恩恵を受けているのも事実なので、表だって反対運動は起こせない。そういう鬱積した気持ちが反日運動と結びついてしまったのではないか。

もしそうだとすると、問題は更に深刻。政治は統制するが経済は自由というシステムそのものが原因となるからだ。そして、そのシステムを取り入れたのは中国政府。愛国を標榜しながら自国だけによる発展を放棄した政府に反発する運動がいつ起きてもおかしくない。中国政府にとって、それが一番差し迫った問題であるし、対日強行路線をとる理由かもしれない。

こういう体制のもとで、経済的な自由を手に入れつつある国民を、北京からすべてコントロールするというのは並大抵のことではないだろう。巨大国家のアキレス腱だ。