なめ子ワールド全開である。半生をさかのぼると笑ってしまうエピソードが満載。子供時代から才能の片鱗をいたるところでみせていたようだ。
頭のいい人で独自の世界を持っていることはわかるけど、あまりにも内面が豊かすぎて常識的な世界との間にギャップのようなものができている感じ。そこが面白さのもとになっているんだけど。涼しげで無表情の顔と中身との落差が大きいのもいい。
観察力の鋭さはあいかわらず。ナンシー関のような毒舌調のコラムよりも、潜入シリーズのようなもののほうが面白い。
笑ったのは、子供時代の写真が「宮廷女官チャングムの誓い」に出てくる主人公の子役時代にそっくりだったこと。
- 作者: 辛酸なめ子
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2004/04
- メディア: ムック
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